
フィリピン留学を考えている方の中には、「デング熱はいつ多い?」「雨季に留学すると蚊が多い?」「セブでも虫除けは必要?」と気になっている方もいるでしょう。
デング熱は、デングウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する病気です。フィリピンでは一年を通して感染する可能性がありますが、雨季は屋外の容器や排水周辺に雨水がたまり、蚊が繁殖しやすい場所が増えます。
また、デング熱を媒介する蚊は日中にも活動します。そのため、夜だけ対策すればよいわけではなく、学校へ通う時間や休日の外出時にも蚊対策が必要です。
この記事では、フィリピン留学専門エージェントのファーストイングリッシュが、フィリピンでデング熱に注意したい時期と雨季との関係、留学中にできる蚊の予防対策、語学学校や学生寮で確認したい環境について解説します。
Contents
フィリピン留学でデング熱に注意する理由

フィリピン留学で蚊対策が必要な理由の一つが、デング熱です。
デング熱は通常の会話や食事で人から人へうつる病気ではなく、主にデングウイルスに感染した蚊を介して広がります。
そのため、留学中にできる予防の基本は、蚊に刺されないための対策を続けることです。
デング熱は蚊を介して感染する
デング熱は、主にネッタイシマカなどのヤブカ属の蚊に刺されることで感染します。
蚊は、デングウイルスに感染している人の血を吸うことでウイルスを取り込み、その後ほかの人を刺した際に感染を広げることがあります。
ただし、フィリピンにいるすべての蚊がデングウイルスを持っているわけではありません。蚊に刺されたからといってデング熱に感染したとは限らないため、普段から蚊に刺されない対策を続けることが大切です。
デング熱はセブだけでなく、フィリピン各地で感染が確認されています。マニラ、セブ、クラーク、バギオなど留学先にかかわらず蚊対策を意識しておきましょう。
フィリピンでは一年を通して感染リスクがある
フィリピンのデング熱は、特定の月だけ注意すればよい病気ではありません。
フィリピンでは一年を通してデング熱に感染する可能性があります。
雨季は蚊の繁殖場所が増え、デング熱の患者が増えやすい時期ですが、乾季でも感染する可能性があります。気温が高いフィリピンでは蚊が活動できる環境が年間を通してあり、地域や天候によって状況も変わります。
短期留学でも長期留学でも、滞在時期に関係なく虫除けを準備し、蚊に刺されにくい服装や生活環境を意識することが基本です。
デング熱を媒介する蚊は日中にも活動する
日本では、蚊は夕方や夜に多いという印象を持っている方もいるかもしれません。
しかし、デング熱を媒介するAedes属の蚊は日中にも人を刺します。特に早朝や夕方は刺されるリスクが高くなるとされています。
日中の通学や外出でも蚊対策が必要です。
朝に学生寮から校舎へ移動するとき、昼休みに外へ出るとき、放課後にカフェやショッピングモールへ向かうとき、週末に観光へ出かけるときなど、留学生活の日中にも蚊に刺される機会はあります。
屋外だけでなく室内に入ってくることもあるため、外出時の虫除けと部屋の環境の両方を意識する必要があります。
フィリピンのデング熱はいつ多い?雨季との関係

フィリピンでは一年を通してデング熱への注意が必要ですが、雨季は特に蚊が繁殖しやすい環境が増えます。
2026年6月にもフィリピンの保健当局は、雨季の始まりに合わせてデング熱への警戒を呼びかけています。
雨季に注意が必要なのは、雨水がさまざまな場所にたまり、蚊が卵を産める場所が増えるためです。
雨季は蚊が繁殖しやすい環境が増える
雨が続くと、屋外には一時的な水たまりが増えます。
道路や空き地の大きな水たまりだけではありません。建物の周辺に置かれた容器、植木鉢、バケツ、排水設備など、小さな場所にも水が残ることがあります。
デング熱を媒介する蚊は、このような水がたまった場所で繁殖します。
フィリピン保健当局が雨季にデング熱への注意を強めるのも、雨によって蚊の繁殖場所が増えやすくなるためです。
そのため、雨季のフィリピン留学では、虫除けや服装による蚊対策も日常的に続ける必要があります。
雨水がたまった容器や排水周辺でも蚊は発生する
デング熱を媒介する蚊は、川や池の近くだけでなく、人が生活している場所の近くにある小さな水たまりでも繁殖します。
フィリピン保健当局も、容器、植木鉢、タイヤなどに残った水を蚊の繁殖場所として挙げています。
学生寮のベランダや学校の中庭に置かれた容器、排水が悪い場所などに水が長く残っている場合も注意が必要です。
留学生自身が学校施設を管理するわけではありませんが、部屋のベランダや自分で使っている容器などに水をためたままにしないことはできます。気になる場所があれば、学校スタッフへ伝えて確認してもらいましょう。
雨季以外でも蚊対策は必要
雨季が終われば虫除けを使わなくてよい、というわけではありません。
フィリピンでは年間を通してデング熱の感染リスクがあります。乾季でも、建物周辺の貯水容器や排水設備の周辺には蚊が繁殖できる場所が残ります。
また、フィリピンの雨季は地域によって時期や降水量に違いがあります。留学先と渡航時期に合わせて蚊対策を続ける必要があります。
留学する月だけで判断するのではなく、渡航期間中は継続して蚊に刺されにくい生活を意識することがデング熱の予防につながります。
フィリピン留学中にできるデング熱・蚊の予防対策

フィリピン留学中のデング熱対策の基本は、毎日の生活で蚊に刺される機会を減らすことです。
虫除けだけに頼るのではなく、服装、部屋の状態、周辺の水たまりなども合わせて確認します。
外出時は虫除けを肌に正しく使用する
外出時は虫除けを使用します。
学校へ通うときや休日に出かけるときは、製品の使用方法に従って、露出した肌に使用します。
効果が続く時間は製品によって異なるため、パッケージに記載されている使用方法や使用回数を確認してください。
虫除けはフィリピンでも購入できますが、日本で使い慣れている製品を持参すると、到着した日から使えます。
フィリピン留学へ持参する日用品については、フィリピン留学のおすすめ持ち物リスト|カップラーメン・日本食の持ち込みも解説でも紹介しています。
肌の露出を減らして蚊に刺されにくくする
長袖や長ズボンなどで肌の露出を減らすことも、蚊に刺される機会を減らすうえで有効です。
フィリピンは暑いため、毎日厚手の長袖を着るのは現実的ではありません。薄手の羽織ものや通気性のある長ズボンなど、気温に合わせて使える服を持っておくと使いやすくなります。
特に蚊が気になる場所へ行く日や、早朝・夕方に屋外で過ごす時間が長い日は、虫除けと服装を組み合わせて対策します。
教室やショッピングモールでは冷房が強いこともあるため、薄手の長袖は冷房対策としても使えます。
部屋の窓やドアを開けたままにしない
学生寮の部屋でも蚊対策は必要です。
デング熱を媒介する蚊は屋外だけでなく、人が生活する建物の中にも入ります。
網戸がない窓を長時間開けていたり、ドアを開けたままにしたりすると、部屋へ蚊が入りやすくなります。
エアコンを使う部屋でも、換気や出入りの際に蚊が入ることがあります。
入寮後に窓や網戸の隙間が気になる場合や、部屋の中で何度も蚊を見かける場合は、学校スタッフへ相談してください。
水がたまった場所を長期間そのままにしない
蚊を増やさないためには、繁殖場所となる水を残さないことも大切です。
フィリピン保健当局が推奨するデング熱対策でも、蚊の繁殖場所を取り除くことが重視されています。
学生寮で自分が管理しているバケツや容器に水を入れたまま放置したり、ベランダに雨水がたまる物を置いたりしないようにします。
学校や寮の共用部分で排水が悪く、水が長く残っている場所を見つけた場合は、自分で薬剤をまくのではなく学校スタッフへ伝えましょう。
フィリピン留学の語学学校・学生寮で確認したい蚊対策

フィリピン留学では、虫除けを準備するだけでなく、毎日過ごす学校や学生寮の環境も確認しておきましょう。
特に長期留学や親子留学では、部屋や学校周辺の環境が生活に与える影響も大きくなります。
エアコン・網戸・窓の状態を確認する
デング熱の予防では、蚊が部屋に入りにくい環境にすることも有効です。
CDCは、可能であればエアコンがあり、窓やドアに網戸がある宿泊施設を利用することを蚊対策の一つとして挙げています。
語学学校を選ぶ際に、すべての学校で網戸の有無まで事前に公開されているわけではありません。そのため、生活環境を重視する場合は、寮のタイプやエアコン、窓の状態などをエージェントへ確認する方法があります。
入寮後に窓が閉まりにくい、網戸に大きな破れがあるなど気になる点があれば、そのままにせず学校スタッフへ伝えましょう。
校内や寮周辺に水がたまりやすい場所がないか確認する
語学学校や学生寮の周辺でも、水が長期間たまる場所は蚊の繁殖につながることがあります。
雨の後に排水されず残っている水、使われていない容器、植木鉢の受け皿などは、蚊の繁殖場所になることがあります。
留学生が校内を管理する必要はありませんが、何日も水がたまったままの場所がある場合は、学校スタッフへ伝えて確認してもらいましょう。
フィリピン保健当局でも、学校や家庭を含め、蚊が卵を産める停滞水をなくす取り組みを呼びかけています。
親子留学では子どもの虫除け対策も事前に準備する
親子留学では、大人だけでなく子どもの蚊対策も考えておきましょう。
虫除け製品には使用できる年齢や使用方法が定められているため、子どもに使用するときは商品の表示を確認してください。
普段から使っている虫除けがある場合は、日本から持参すると渡航直後から使用できます。どの製品を使えばよいか分からない場合や、子どもの年齢・肌の状態に不安がある場合は、渡航前に医師や薬剤師へ相談しておくと安心です。
また、屋外アクティビティへ参加するときだけではなく、朝の登校や夕方の移動など普段の生活でも蚊に刺される可能性があります。
子どもだけに任せず、保護者が製品の表示を確認しながら使用しましょう。
発熱したときに相談できる学校スタッフ・病院を確認する
予防をしていても、留学中に発熱することはあります。
体調不良時の連絡先と、学校から病院を受診するまでの流れを事前に確認しておきましょう。
語学学校によっては、日本人スタッフや日本語対応スタッフへ相談できる場合があります。また、学校から提携病院や近隣の医療機関を案内してもらえる場合もあります。
学校選びでは授業数や寮の新しさだけでなく、体調不良時のサポート方法も確認しておくと、現地で困ったときに動きやすくなります。
フィリピン留学中にデング熱の症状が出たら自己判断せず相談する

デング熱は、蚊に刺された跡だけでは判断できません。
発熱や体の痛みは、デング熱以外の病気でも見られます。留学中に体調が悪くなったときは、自分だけで病名を決めず、学校スタッフへ相談し、必要に応じて医療機関を受診してください。
発熱・強いだるさなどがある場合は早めに相談する
デング熱では、発熱に加えて頭痛、目の奥の痛み、筋肉痛や関節痛、吐き気、発疹などが見られることがあります。
ただし、これらの症状があるからといって必ずデング熱とは限りません。
留学中に発熱や強いだるさがある場合は、無理に授業へ出続けず、学校スタッフへ症状を伝えてください。症状が強い場合や続いている場合は、医療機関を受診してください。
デング熱は一部で重症化することもあります。強い腹痛、繰り返す嘔吐、鼻や歯ぐきからの出血などがある場合は、すぐに医療機関へ相談してください。
蚊に刺されたことだけでデング熱とは判断できない
フィリピンで蚊に刺されると、「デング熱になったのでは」と不安になる方もいます。
しかし、蚊に刺されたことだけで感染したかどうかを判断することはできません。
すべての蚊がデングウイルスを持っているわけではなく、刺された直後に見た目だけで判断することもできません。
また、「虫刺されの跡がないからデング熱ではない」と自分で判断することも避けましょう。
発熱などの症状が出た場合は、刺された跡の有無だけで判断せず、症状を学校スタッフや医療機関へ伝えて相談してください。
フィリピン留学中に注意したい病気や受診の考え方については、フィリピン留学で注意したい病気・体調不良対策完全ガイド|予防接種・常備薬・受診方法でも詳しく紹介しています。
留学中は受診方法と海外旅行保険も確認しておく
フィリピン留学では、渡航前に海外旅行保険の内容も確認しておきましょう。
現地で病院を受診する際、日本の健康保険証を見せても、日本国内と同じ自己負担で受診できるわけではありません。
保険によっては、提携している医療機関でキャッシュレス診療を利用できる場合がありますが、利用条件や対象病院は契約内容によって異なります。
渡航前に、病気の治療費が補償されるか、現地から連絡できる窓口があるか、キャッシュレス診療を利用できる医療機関があるかを確認してください。
海外旅行保険については、フィリピン留学で海外保険は必須?クレジットカード付帯保険で十分?海外保険についてご紹介もあわせてご覧ください。
デング熱・蚊対策を準備してフィリピン留学を安心して過ごそう
フィリピンでは一年を通してデング熱に感染する可能性があり、雨季には雨水や停滞水が増えることで蚊が繁殖しやすい環境になります。
そのため、「雨季だけ気をつければよい」「夜だけ虫除けを使えばよい」と考えず、留学期間中は継続して蚊に刺されにくい生活を意識することが大切です。
外出時には虫除けを使用し、肌の露出も減らします。学生寮では窓やドアの状態を確認し、自分で管理している容器などに水を長期間ためないようにしてください。
蚊対策をしていても、デング熱の感染リスクをゼロにはできません。体調不良があった場合に相談できるスタッフや病院、海外旅行保険の利用方法まで渡航前に確認しておくことも留学準備の一つです。
ファーストイングリッシュでは、授業内容や留学費用だけではなく、学生寮の生活環境や現地で体調を崩した場合のサポートも確認しながら語学学校をご案内しています。
親子留学で子どもの生活環境が気になる方、初めての海外生活で病気や医療面に不安がある方も、希望する学校環境や留学期間を含めてお気軽にご相談ください。






