
フィリピン留学を検討している方から、「セブでは停電が多い?」「断水してシャワーが使えなくなることはある?」「停電したら授業やWi-Fiはどうなる?」と聞かれることがあります。
セブでも、設備工事や電力・水道設備のトラブルによって一時的な停電・断水が起こることがあります。発電設備の停止による電力不足、水道管の漏水やポンプ停止による給水停止が発生することもあります。
ただし、「セブでは毎日のように街全体が停電する」という意味ではありません。停電や断水の発生状況は地域、時期、設備によって異なり、計画停電も一部の道路やBarangayだけが対象になるケースがあります。
さらに、同じ地域で停電や断水が起きても、語学学校に大型発電機や貯水タンクがあるかによって留学生活への影響は変わります。
この記事では、フィリピン留学専門エージェントのファーストイングリッシュが、2026年のセブの電力・水道事情をもとに、停電や断水が起こる原因、授業や寮生活への影響、学校選びで確認しておきたい設備について解説します。
Contents
フィリピンでは停電・断水が起こる?

フィリピンでは、地域によって停電や断水が発生することがあります。セブも例外ではありません。
電力不足で広い範囲の電気を順番に止める場合もあれば、電柱や変圧器の工事のために限られた地域だけを数時間停電させる場合もあります。
断水も、水不足だけが原因ではありません。水道管の漏水修理、浄水設備の修理、給水ポンプの停止などによって起こります。
セブでも計画停電や一時的な停電が発生することがある
セブ市、マンダウエ市、タリサイ市などへ電力を供給しているVisayan Electricでは、設備工事や送電設備の改善に伴うService Interruptionを事前に告知しています。
2026年9月から10月にも、セブ市のLahug、Talamban、Labangon、Guadalupeなどを含む一部地域で計画停電が案内されました。
停電時間は工事内容によって異なり、数時間で終わるケースもあれば、朝から夕方まで予定されるケースもあります。ただし、告知されている対象はセブ市全体ではなく、特定の道路やBarangayの一部です。
そのため、「セブで計画停電がある」という情報を見ても、滞在する語学学校や学生寮が必ず停電するとは限りません。
留学中に計画停電の案内が出た場合は、学校からの連絡や電力会社のService Advisoryで、自分が滞在している地域が対象になっているかを確認します。
断水は水道工事・漏水・ポンプ停止などでも起こる
セブ都市圏の水道を扱うMetropolitan Cebu Water Districtでは、「Water Service Interruptions」として給水停止情報を公開しています。
2026年9月にも、セブ市やマンダウエ市、ラプラプ市などで、水道管の漏水修理、浄水設備の修理、ポンプ停止などによる給水停止が案内されています。
停電によって給水ポンプが止まり、断水につながる場合もあります。2026年9月9日には、Visayan Electricの電力供給停止によって給水ポンプが停止し、コンソラシオン、マンダウエ、タランバン周辺などで給水に影響が出たことをMCWDが発表しています。
建物へ水を送るために電動ポンプを使っている場合、地域の水道自体に問題がなくても、停電によって建物内への給水が止まることがあります。
「Brownout」はフィリピンで停電を表す言葉として使われる
フィリピンで生活していると、「Brownout」という言葉を聞くことがあります。
日本ではあまり使わない言葉ですが、フィリピンでは電気が止まる状況を指してBrownoutと呼ぶことがあります。
フィリピン最大級の電力会社Meralcoも、Brownoutを電力サービスが失われる状態として案内しており、Planned BrownoutとUnplanned Brownoutに分けています。
Planned Brownoutは、設備の保守、送電線や変電設備の更新、新しい設備の設置などのために事前に予定される停電です。
Unplanned Brownoutは、発電量の不足、悪天候、設備故障、電線への異物接触などによって予告なく起こる停電です。
留学中に学校スタッフから「There will be a brownout tomorrow.」と言われた場合は、翌日に停電が予定されているという意味です。
フィリピン留学の寮、食事、Wi-Fi、水回りなど生活全般については、フィリピン留学の生活はどんな感じ?寮・食事・洗濯・Wi-Fi・治安を解説でも紹介しています。
フィリピンで停電が起こる主な原因

フィリピンの停電は、すべて同じ理由で起きているわけではありません。
発電所側の問題、送電網や配電設備のトラブル、電力供給量の不足、設備工事、自然災害など、原因によって停電する範囲や時間も変わります。
発電設備や送電網のトラブルによる停電
発電所の設備が突然停止したり、送電設備にトラブルが起きたりすると、電力供給に影響が出ることがあります。
2026年9月には、ビサヤ地域で複数の発電設備が同時に停止し、電力系統で必要な予備力が不足しました。
フィリピンのDepartment of Energyは、停止していた発電設備を順次復旧させるとともに、送電上の制約への対応や蓄電設備の追加を進める方針を発表しています。
セブの電力供給は、セブ島内の発電設備だけで完結しているわけではなく、ビサヤ広域の発電量や送電網の状態からも影響を受けます。
電力不足によるRotational Brownout(輪番停電)
電力の供給量が需要を十分に満たせない場合、電力系統を維持するために一部地域への供給を順番に止めることがあります。
フィリピンでは、このような停電をRotational Brownoutと呼びます。
2026年9月には、ビサヤ地域で発電設備が複数停止したことを受け、実際にRotational Power Outageが発生しました。
輪番停電では、複数の対象地域を時間帯ごとに切り替えて電力供給を止めます。
この場合も、セブ全域が同時に停電するとは限りません。どの地域が何時から対象になるかは、その時点の電力需給や配電会社の案内によって変わります。
設備工事による計画停電
セブでは、配電設備の工事に伴う計画停電も行われます。
Visayan Electricでは、電柱の交換、変圧器の設置、送電線の張り替え、設備容量の増強、樹木の剪定などを行う際に、対象地域の電力供給を一時的に止めることがあります。
たとえば2026年10月7日には、セブ市Lahugの一部で電柱移設のため午前9時から午後4時まで、Inayawanの一部では変圧器設置のため午前9時から午後5時までのService Interruptionが案内されていました。
このような計画停電は設備の維持や供給能力を高めるために実施されるもので、必ずしも電力不足が原因ではありません。
学校が対象地域に含まれる場合は、授業や発電機の利用について学校側から案内が出ることがあります。
台風・大雨・地震などによる停電
フィリピンでは台風、大雨、強風、地震などによって電力設備が被害を受け、停電することもあります。
強風で樹木や物が電線に接触したり、電柱や送電設備が損傷したりすると、電力会社が安全を確認して復旧するまで電気を使えない場合があります。
地震では発電所、変電所、送電線、建物内の電気設備に点検が必要になることもあります。
自然災害による停電は計画停電とは違い、事前に終了時間を正確に決めることができません。
学校から外出制限や授業変更の案内が出た場合は、学校スタッフからの連絡を確認し、その指示に従ってください。
フィリピンで停電・断水が起こると留学生活はどうなる?

停電や断水は、授業や寮生活にも影響する場合があります。
実際の影響は、停電する時間、建物の設備、学校が持っている発電機や貯水設備によって変わります。
停電するとエアコン・照明・Wi-Fiが止まる場合がある
建物に非常用電源がない場合、停電すると照明、コンセント、エアコン、エレベーター、Wi-Fiルーターなどが使えなくなることがあります。
セブは年間を通して気温が高いため、停電時にエアコンが使えないと、教室や寮の部屋で暑さを感じやすくなります。
Wi-Fiについても、インターネット回線自体が正常でも、ルーターやネットワーク機器へ電気が供給されなければ接続できません。
スマートフォンに現地SIMやeSIMを入れていれば、携帯電話基地局が稼働している間はモバイル通信を使える場合があります。
家族との連絡や地図、学校からの連絡確認が必要になるため、停電時に校内Wi-Fiだけへ頼らない通信手段を持っておくと対応しやすくなります。
給水ポンプが止まるとシャワーやトイレにも影響する
建物によっては、地下や貯水タンクから各階へ水を送るために電動ポンプを使っています。
停電でポンプが動かなくなると、水道会社から水が供給されていても、シャワーや洗面、トイレの水が出にくくなる場合があります。
また、水道管の漏水修理や水処理設備の停止による断水では、建物側に貯水設備がなければ生活用水を使えない時間が発生します。
語学学校や学生寮に貯水タンクがある場合でも、貯められる水の量には限りがあります。断水が長時間続けば、水の使用量を制限することもあります。
そのため「貯水タンクあり」だけで判断せず、断水時にシャワーやトイレをどの程度使えるのかも学校選びでは確認したいポイントです。
授業への影響は学校の非常用設備によって変わる
停電が発生しても、必ず授業が中止になるわけではありません。
学校や建物に発電機があり、教室の照明や空調、ネットワーク設備へ電力を供給できれば、通常に近い形で授業を続けられる場合があります。
非常用電源の容量が限られている学校では、照明だけを使い、エアコンを止めて授業を行ったり、一部の教室へ学生を移動したりすることがあります。
オンライン教材を多く使う授業では、停電によってWi-Fiやモニターが利用できなくなると、授業内容を変更する場合もあります。
発電機の有無に加えて、停電時にどの設備まで電力を供給できるのかを確認することが必要です。
フィリピン留学の停電・断水対策は語学学校の発電機・貯水タンクで変わる

同じセブで留学していても、停電や断水による負担は学校によって変わります。
校舎や寮の建物、発電機の容量、貯水設備、インターネットのバックアップなどに違いがあるためです。
大型発電機があれば停電中も授業を続けられる場合がある
大型発電機を備えている建物では、停電が発生しても校舎や学生寮へ非常用電力を供給できます。
セブの一部の語学学校では、停電後に大型発電機へ切り替わり、教室や寮だけでなくエアコンまで稼働できる設備を持っています。
こうした学校では、地域で計画停電が行われても授業や寮生活への影響を抑えやすくなります。
長期留学では、数カ月の滞在中に設備工事や一時的な電力トラブルに遭遇する可能性もあるため、発電設備は学校比較の一つの条件になります。
発電機があってもエアコンまで使えるとは限らない
「発電機あり」と書かれていても、停電前とまったく同じようにすべての設備を使えるとは限りません。
発電機には出力できる電力に限りがあり、学校によっては照明、Wi-Fi、給水ポンプなどを優先し、消費電力の大きいエアコンやエレベーターは停止する場合があります。
一方で、大型発電機を備え、停電中でもエアコンまで使用できる建物もあります。
学校を比較するときは、「発電機はありますか」だけではなく、「停電時に教室と寮のエアコンは使えますか」「Wi-Fiは稼働しますか」「給水ポンプにも電気が供給されますか」と確認すると、停電時の生活環境まで比較できます。
貯水タンクがあれば断水時も生活用水を確保しやすい
断水への対策として確認したいのが貯水タンクです。
水道から水が来ている時間にタンクへ水を貯めておけば、一時的に地域の給水が止まっても、建物内で生活用水を使える場合があります。
ただし、タンクの容量と利用人数によって使える時間は変わります。
数十人から数百人が暮らす学生寮では、シャワー、トイレ、洗面、食堂、清掃などで毎日多くの水を使います。貯水量が限られていれば、断水中にシャワー時間を短くするなどの対応が必要になることもあります。
親子留学や長期留学で水回りを重視する場合は、通常時のシャワーの水圧だけでなく、断水時にどの程度生活用水を確保できるのかまで確認すると、生活への影響を判断できます。
リモートワーク・親子留学では停電時の設備確認が特に重要
留学中も日本の仕事を続ける方は、授業以外の時間にZoom会議やデータ送信をすることがあります。
停電によってWi-Fiとコンセントが使えなくなると、オンライン会議や業務を続けられなくなる場合があります。
発電機の有無だけでなく、停電中も寮の部屋でコンセントとWi-Fiが使えるか、別回線のインターネットがあるか、スマートフォンのテザリングが使える環境かまで確認する必要があります。
親子留学では、子どもと一緒に生活するため、夜間のエアコン、トイレ、シャワー、飲料水など生活設備の影響も大きくなります。
新しい校舎やホテル寮でも、地域側で電力や水道の供給が止まれば影響を受けます。
学校名だけで判断せず、実際にどの非常用設備があり、停電・断水時にどこまで利用できるのかを確認することが大切です。
フィリピン留学では停電・断水への対応まで確認して学校を選ぼう

フィリピンでは、セブを含めて計画停電や一時的な停電、給水停止が発生することがあります。
2026年にも、ビサヤ地域では電力供給不足による輪番停電が発生し、セブ都市圏では設備工事による計画停電、水道管の漏水修理やポンプ停止による断水が実際に案内されています。
停電や断水が発生する地域や時間はケースごとに異なり、語学学校の発電機や貯水設備によって留学生活への影響も変わります。
特に確認したいのは、非常用発電機の有無だけではありません。停電時に教室や寮の照明、エアコン、Wi-Fi、コンセント、給水ポンプのどこまで動かせるのか、断水時に貯水タンクからどの程度水を使えるのかまで確認することが重要です。
停電に備えて充電したモバイルバッテリーを用意し、現地SIMやeSIMなど校内Wi-Fi以外の通信手段を持っておくことも役立ちます。飲料水は学校や寮のウォーターサーバーとは別に、部屋へ少量置いておくと突然の断水にも対応しやすくなります。
現地生活でトラブルが起きたときの学校スタッフと留学エージェントの役割については、フィリピン留学中にトラブルが起きたら誰に相談する?留学中の学校スタッフ・エージェントの役割でも紹介しています。
ファーストイングリッシュでは、授業内容や留学費用だけではなく、学生寮の水回り、Wi-Fi、発電機、停電・断水時の対応など、現地生活に関わる条件も確認しながら語学学校をご案内しています。
オンラインで仕事を続けながら留学したい方、親子で生活環境を重視したい方、初めての海外生活で停電や断水が不安な方も、希望する生活環境を含めてお気軽にご相談ください。
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