
「フィリピンは物価が安いから、留学中の生活費もそれほどかからない」と思っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、交通費やマッサージなど、日本より安く利用できるものは現在もたくさんあります。
しかし、2026年現在のフィリピンでは、「何でも日本より安い」とは言えなくなっています。特にセブ島のショッピングモールやカフェ、レストランでは、日本とほとんど変わらない価格の商品もあれば、日本円に換算すると「日本より高いのでは?」と感じるものもあります。
こうした変化の背景には、フィリピン国内で進んでいるインフレと、日本人の負担を押し上げる円安があります。
2026年7月のフィリピン全体のインフレ率は前年同月比6.2%でした。さらに、留学先として人気のセブ市では8.4%となっており、食品や住居・光熱費、交通費など幅広い分野で価格上昇が続いています。
そこへ円安が重なっています。2026年8月時点の実際の両替や決済時の手数料なども考慮し、この記事では1フィリピンペソを約2.7円として換算します。500ペソなら約1,350円、1,000ペソなら約2,700円です。店頭のペソ価格だけを見ていると、実際に日本円でいくら使っているのか分かりにくくなります。
この記事では、フィリピン留学専門エージェントのファーストイングリッシュが、現在のフィリピンの物価を日本と比較しながら、インフレや円安が生活費にどう影響しているのか、セブ島留学中にどのような支出があるのかをご紹介します。
Contents
フィリピンの物価は本当に日本より安い?

フィリピンについて調べると、「物価は日本よりかなり安い」という情報を目にすることがあります。
実際、日本より安いものは現在もあります。ただし、現在のフィリピンを一律に「物価の安い国」と考えて渡航すると、現地で価格を見たときに驚く可能性があります。
フィリピンの物価は「日本の3分の1・4分の1」とは言い切れない
以前はフィリピンの物価について、「日本の3分の1程度」「日本の4分の1程度」と説明されることがよくありました。
ローカル食堂、ジプニーなどの公共交通、マッサージ、一部の生活サービスを中心に見れば、現在でも日本よりかなり安いものがあります。
一方で、スーパーで販売されている食品、ショッピングモール内のレストラン、カフェ、海外ブランドの商品などには、日本との価格差が小さいものもあります。
たとえば2026年8月時点、フィリピンのスターバックスではCaffè LatteのTallサイズが185ペソ前後で表示される店舗があります。店舗や注文方法によって価格は異なりますが、1ペソ約2.7円で計算すると約500円です。
一方、日本のスターバックス ラテはTallサイズが500円からとなっています。
同じ世界的なカフェチェーンで比較すると、フィリピンだから半額になるわけではなく、日本とほとんど変わらない価格になっています。
「フィリピンなら日本の3分の1くらいで生活できる」という感覚のまま留学すると、カフェや外食を利用したときに想定以上の出費になることがあります。
ローカル価格は安くても日本と変わらない商品やサービスが増えている
現在のフィリピンの物価を理解するうえで重要なのは、「ローカル価格」と「都市部・海外ブランドの価格」を分けて考えることです。
地元の人が利用する食堂や市場、公共交通機関などは現在も比較的安く利用できます。
一方、セブ島のITパークや大型ショッピングモール、観光エリアなどには、外国人も多く利用する店舗が数多くあります。
こうした場所では、カフェで200ペソ前後、レストランでは一品300~600ペソ程度になることもあります。
200ペソなら約540円ですが、500ペソなら約1,350円、600ペソなら約1,620円です。ランチやディナーで料理と飲み物を注文すれば、日本の飲食店とそれほど変わらない金額になることもあります。
つまり、「フィリピンの物価」という一つの基準があるのではなく、どこで何を買うかによって支払う金額が大きく変わります。
フィリピンの物価を一つの数字で日本と比較できない理由
フィリピンと日本の物価を比較するとき、「日本の何%くらい」という数字だけで表すのは難しくなっています。
フィリピン国内でも、マニラやセブの中心部と地方都市では価格が違います。同じセブ島でも、大型ショッピングモールのレストランと住宅街のローカル食堂では食事代に大きな差があります。
さらに、商品やサービスによって、日本より安いか高いかも変わります。
人件費の影響を受けやすいマッサージなどのサービスは日本より安い一方、海外から輸入する食品や日本の商品は日本国内で購入するより高くなる場合があります。
そのためフィリピン留学の予算を考えるときは、「フィリピンの物価は日本の半分」といった計算ではなく、自分が現地で何にお金を使うかを基準に予算を考える必要があります。
フィリピン留学中の寮・食事・洗濯・通信環境など、実際の生活全体についてはフィリピン留学の生活はどんな感じ?寮・食事・洗濯・Wi-Fi・治安を解説でもご紹介しています。
フィリピンの物価上昇と円安で生活費が高く感じる理由

数年ぶりにフィリピンを訪れた方は、「以前よりかなり高くなった」と感じることがあります。
フィリピン国内で物価そのものが上昇していることに加え、日本人の場合は円からペソへ交換するときの為替も生活費に大きく影響しています。
フィリピン国内でインフレが進み食品やサービス価格が上昇している
フィリピンでは2026年に入って物価上昇が目立っています。
フィリピン統計庁によると、2026年7月のインフレ率は全国で6.2%でした。2026年1月から7月までの平均でも5.0%となっています。
セブ島留学を検討している方にとって、さらに注目したいのがセブ市の数字です。
2026年7月のセブ市のインフレ率は8.4%で、2026年1月から7月までの平均でも7.5%となっています。
セブ市では同月の食品のインフレ率が9.7%となっており、食品価格の上昇が生活費に直接影響しています。
スーパー、コンビニ、レストラン、カフェなど、留学生が日常的に利用する場所にも価格上昇の影響が表れます。
数年前のフィリピン留学ブログなどに掲載されている食事代や生活費をそのまま現在の予算として使うと、現在の支出額と合わなくなる可能性があります。
人件費・電気代・輸送費の上昇も物価に影響している
物価上昇は食品だけで起こっているわけではありません。
フィリピン統計庁によると、2026年7月は住宅・水道・電気・ガスなどの価格も前年より上昇しており、全国では8.2%の上昇となっています。交通分野も11.9%上昇しています。
セブを含むCentral Visayasでも、食品、住居関連、交通などの上昇が物価全体に影響しています。
最低賃金も引き上げられています。セブ市、マンダウエ市、ラプラプ市などを含むエリアでは、2025年10月から最低賃金が引き上げられました。
最低賃金の引き上げは、企業や店舗の人件費にも影響します。さらに電気代、燃料代、物流費、原材料費なども上昇すれば、レストランやカフェ、ホテル、語学学校などが価格を維持することは難しくなります。
実際にフィリピンの語学学校でも近年は料金改定が続いています。学校料金の値上げについては2026年からフィリピン留学費用が値上げに!でも詳しくご紹介しています。
円安・ペソ高で日本人にはさらに高く感じやすくなっている
フィリピン国内のインフレに加えて、日本人留学生の負担を大きくしているのが為替です。
この記事では、実際の両替や決済時の手数料なども考慮し、1フィリピンペソを約2.7円として換算します。
現地価格が500ペソのままでも、円安になるほど日本円に換算した負担額は大きくなります。1ペソ約2.7円であれば、500ペソは約1,350円です。
300ペソなら約810円、800ペソなら約2,160円です。
そのため、店頭で「300」という数字だけを見ると安く感じても、日本円へ換算するとそれほど安くないケースがあります。
さらにクレジットカードの海外事務手数料、ATM手数料、両替時のレート差などが加われば、実際の負担額は単純に為替換算した金額より高くなることがあります。
フィリピン留学では語学学校の料金が米ドル建てになっているケースも多いため、学校料金には円・ドルの為替、現地生活費には円・ペソの為替が関係します。
留学費用と為替の関係についてはフィリピン留学費用に影響大!為替レートとお得な固定レート校をご紹介もあわせてご覧ください。
フィリピンと日本の物価を比べると何が高い?

現在のフィリピンでは、すべての商品が日本より高くなったわけではありません。
日本より高く感じやすいもの、日本とほとんど変わらないもの、現在でもフィリピンの方が安いものが混在しています。
スーパーでは輸入食品や日本の商品が日本より高いことがある
セブ島の大型スーパーへ行くと、日本のお菓子、調味料、カップ麺、飲料、化粧品など、日本で見慣れた商品を見つけることがあります。
ただし、日本で販売されている価格と同じとは限りません。
海外からフィリピンへ商品を運ぶには輸送費などがかかるため、輸入品はフィリピンのローカル商品より高くなりやすくなります。日本の商品を日本国内で買う場合と比べても、フィリピンの方が高いケースがあります。
牛乳や乳製品なども、フィリピンだから非常に安いとは限りません。
反対に、フィリピンで生産される果物や現地ブランドの商品などは比較的安く買えるものがあります。
留学中に日本と同じブランドの商品ばかり選ぶと、「フィリピンに来たのにスーパー代が思ったほど安くない」という状況になりやすくなります。現地ブランドを選ぶか、日本の商品を選ぶかでも生活費は変わります。
カフェやレストランは日本と同程度か高い場合もある
特に「フィリピンは安い」というイメージとの差を感じやすいのが、カフェやレストランです。
セブ市内にはスターバックスをはじめとする世界的なチェーン店や、おしゃれなカフェ、ホテルレストラン、外国人にも人気の飲食店が数多くあります。
先ほどご紹介したように、フィリピンのスターバックスで185ペソのCaffè Latteなら、日本円では約500円です。日本のTallサイズ500円からと比べても、大きな価格差はありません。
レストランでも一品300ペソなら約810円、500ペソなら約1,350円、600ペソなら約1,620円です。
料理だけでなく飲み物やデザートを注文すれば、一回の外食で1,000ペソを超えることもあります。1,000ペソは1ペソ約2.7円で換算すると約2,700円です。
もちろん、ローカル食堂へ行けばもっと安く食事をすることができます。しかし、留学生が友人と週末にショッピングモールへ行ったり、ITパーク周辺で食事をしたりする生活では、「外食が日本の半額」という感覚にはならないことがあります。
交通・マッサージ・ローカルサービスは現在も日本より安いものが多い
物価が上昇している現在でも、フィリピンの方が日本より安いと感じやすいものもあります。
代表的なのが交通やマッサージなど、人件費の比率が高いサービスです。
セブではジプニーなどの公共交通機関を低価格で利用できます。Grabについては距離や時間帯、渋滞状況によって料金が変わりますが、日本で同じ距離をタクシー移動する場合より安くなるケースが多くあります。
マッサージも日本との差を感じやすいサービスです。セブ市内では、60分のマッサージを700~800ペソ程度で提供している店舗もあります。
1ペソ約2.7円で計算すると約1,890~2,160円です。
日本より利用しやすい価格帯の店舗があるため、留学中の休日にも利用しやすいサービスです。
つまり現在のフィリピンは、「全部が安い国」ではなく、何を利用するかによって日本との価格差が大きく変わる国になっています。
セブ島留学では実際にどんな生活費がかかる?

フィリピン留学では、旅行者や現地で自炊する人とは生活費のかかり方が少し違います。
多くの語学学校では授業料だけでなく、学生寮と食事がセットになっているためです。
そのため、街の物価が上昇したからといって、留学生が毎日3食分の食費を自分で支払うとは限りません。
学校の食事を利用すれば毎日の食費は大きく抑えられる
フィリピン留学の大きな特徴の一つが、授業、学生寮、食事をまとめて提供する学校が多いことです。
学校によって異なりますが、平日は1日3食、週末を含めて食事を提供している学校もあります。
学校で朝食、昼食、夕食を食べるのであれば、毎日レストランへ行く必要はありません。
たとえば海外でアパートを借りて生活する場合は、家賃とは別に毎日の食費を考える必要があります。しかしフィリピン留学では、その食費の多くが最初から学校料金に含まれているケースがあります。
この仕組みがあるため、フィリピンの物価が以前より高くなった現在でも、留学中の生活費を抑えやすくなっています。
ただし、食事の提供回数は学校によって異なります。平日のみ3食、土日は食事なし、朝食のみ提供という学校もあるため、学校選びの段階で確認しておきたいポイントです。
外食・カフェ・Grabを頻繁に使うと生活費は想像以上に増える
同じ4週間のセブ島留学でも、生活費は過ごし方によってかなり変わります。
平日は学校で食事をして、授業後も校内で過ごし、週末だけ外出するのであれば、外食や移動に使うお金は抑えやすくなります。
一方、授業後に毎日のようにカフェへ行き、週末にはレストランで外食し、移動には毎回Grabを利用する生活をすると支出は増えていきます。
たとえば1回500円程度のカフェ利用を週4回続ければ、4週間で約8,000円になります。1,000円程度の外食を週2回すれば、さらに約8,000円です。
そこへGrab、マッサージ、お土産、日用品、週末のアクティビティなどが加わります。
一回ずつの支払いはそれほど高く見えなくても、4週間積み重なると数万円単位の差になります。
そのため、「フィリピン留学の生活費はいくら」と一つの金額だけを見るより、自分が平日の放課後や週末をどのように過ごしたいのかを考えて予算を決める方が現実的です。
「フィリピンだから安い」と考えず日本円に換算して判断する
セブ島留学中に役立つのが、ペソ価格をある程度日本円へ換算する習慣をつけることです。
1ペソ約2.7円であれば、100ペソは約270円、500ペソは約1,350円、1,000ペソは約2,700円です。
現地生活に慣れてくると「500ペソ」という数字を見ても、それほど高く感じなくなることがあります。
しかし500ペソの外食を週に何度も繰り返せば、日本円では簡単に数千円、数万円になっていきます。
逆に、200ペソで利用できるサービスが日本なら数千円かかるのであれば、フィリピンで利用するメリットは大きいでしょう。
金額だけで「高い・安い」を決めるのではなく、日本で同じものを購入したり、同じサービスを利用したりした場合と比較すると、現在のフィリピンの物価が分かりやすくなります。
なお、留学中に使うお小遣いとは別に、SSP、教材費、水道光熱費など学校へ現地で支払う費用が発生する場合があります。フィリピン留学全体の予算についてはフィリピン留学の費用はいくら?1ヶ月・3ヶ月の総額と内訳【2026年最新版】をご確認ください。
まとめ|フィリピンは何でも安い国ではないが留学のコスパは今も高い

「フィリピンの物価は日本の3分の1」「フィリピンなら何でも安い」というイメージは、2026年現在の状況には当てはまらない部分が増えています。
フィリピンではインフレが進み、2026年7月の物価上昇率は全国で6.2%、セブ市では8.4%となりました。さらに日本人にとっては円安の影響もあり、ペソ価格を日本円へ換算したときの負担が大きくなっています。
特に大型ショッピングモールのカフェやレストラン、輸入商品、日本の商品などは、日本と大きく変わらない価格だったり、日本より高かったりすることがあります。
その一方で、公共交通、マッサージ、ローカルサービスなど、現在でも日本より安く利用できるものは数多くあります。
ただし、フィリピン留学のコストパフォーマンスは、現地の生活費だけで決まりません。
多くの語学学校では、1日数時間のマンツーマン授業に加えて、学生寮や食事まで学校料金に含まれています。学校と寮が同じ敷地内または近くにあるケースも多く、英語学習と生活を一つの環境にまとめることができます。
そのため、「物価が安いからフィリピン留学がお得」という説明よりも、「マンツーマン授業、滞在先、食事を含めた留学全体の費用に対して、マンツーマン授業を多く受けられる」という点が現在のフィリピン留学の大きな魅力です。
ファーストイングリッシュでは、学校料金だけではなく、現地で必要になる費用、食事の提供回数、学校周辺の生活環境まで含めて、ご希望や予算に合った語学学校をご案内しています。
「できるだけ現地生活費を抑えたい」「4週間で実際にいくら準備すればいい?」「食事が毎日付いている学校を選びたい」といったご相談も可能です。
これからフィリピン留学を検討されている方は、現在の物価と為替も含めて、自分に合った留学プランをファーストイングリッシュまでお気軽にお問い合わせください。
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