フィリピン留学でボランティア活動?留学中に参加できるボランティアを公開!

フィリピンはまだまだ発展途上国であり、残念ながらホームレスやストリートチルドレンも少なくないのが現状です。

フィリピン留学はそういった日本とは違う発展途上国の現実を知るいい機会になるでしょう。

今回はフィリピンでボランティア体験やフィリピンの社会問題について知りたい方に向けて、人気の留学先であるセブ島のNGO・NPO団体や語学学校主催のボランティアについて紹介していきます!

語学学校主催のボランティア

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フィリピンは国全体としては世界の中でもGDPの実質成長率も高く、他の東南アジアの国々と比較しても高い水準を保っています。

急速な経済成長を遂げているにもかかわらず、その恩恵のほとんどは一部の富裕層へと還元されており、国内では富裕層と貧困層の所得格差は年々広がっているのが現状です。フィリピンには1日1ドル以下で暮らさざるを得ない、いわゆる貧困層が全人口のおよそ30パーセントを占めているとさえ言われています。

また、フィリピンの出生率は女性一人当たり3.08人(2012年時点)と高く、人口は増え続けています。貧しい家庭で生まれた子供たちはまともに教育を受けることができないため、大人になってもきちんとした職に就くことができず、貧困のループから抜け出すことができません。

アジア屈指のリゾート地として知られるセブ島は、フィリピンの首都であるマニラに次いで第二の経済都市です。そのためミンダナオやネグロスから多くの貧困層が仕事を求めて流れ込み、その多くがセブ市内に不法居住します。それがいわゆるスラム街です。留学中にセブ市内を歩いていると、スラム街を目にすることも多いです。

セブ留学中に街で見かけるスラム街に一人で入るのはとても危険です。スラム街を訪れて現地の実情を知りたいときは、必ずセブのことをよく知っているフィリピン人や日本人ガイドと一緒に訪れましょう。

語学学校でボランティア?

ボランティアといえばNGOやNPOを思い浮かべる人が多いかと思いますが、フィリピン留学では留学生に向けて独自のボランティアプログラムを用意している語学学校がいくつかあるのをご存知でしょうか?

自分でNGOやNPOについて調べてボランティアに参加するのは少しエネルギーが必要ですが、こういった語学学校主催のボランティアですと学校内で申し込みができるので、気軽にボランティアに参加することができます。

興味はあるけれどNGOやNPOを通して参加するのは少しハードルが高いと感じる人には、留学先の語学学校のボランティアプログラムに参加するのがおすすめです。

ボランティアでの活動内容

フィリピンでのボランティアの様子

 

フィリピンの語学学校では『アウトリーチプログラム』と呼ばれるボランティア活動を行っているところが多くございます。アウトリーチとは英語で「手を伸ばす」ことを意味します。福祉などの分野における地域社会への奉仕活動などに使われます。

気になるボランティア活動の内容ですが、現地の子供たちがいる地域や孤児院に行って、子供たちと遊びながらコミュニケーションをとったり、ごはんやスナックを持っていったりします。フィリピン人の子供たちはとても人懐っこく、すぐに打ち解けることができます。

フィリピン現地のリアルな生活環境が垣間見れたり、普段はあまり関わることのない現地の子供たちと接することで、発展途上国の実情やより深くフィリピンについて知ることができます。

ボランティア団体のボランティア活動について

フィリピン留学 3Dのボランティア活動

 

各語学学校で実施しているボランティア活動はあくまで簡易的なボランティアとなります。

より本格的なボランティア活動に参加したい、という方はこのような団体に参加するといいでしょう。

そこで今回はセブ島のボランティア団体について、ご紹介します。

DAREDEMO HERO

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DAREDEMO HEROとは2013年4月にフィリピンで立ち上げられた国際協力ボランティア団体です。

貧困層をただ支援するだけのボランティア団体ではなく、子供の家『Hero’s House(ヒーローズハウス)』を作り、勉強をしたいものの家庭環境やお金が原因で勉強できない子供たちを中心に支援しています。

そして、その子供たちが将来、貧困問題を解決する一員となるように教育していくことを目的としています。

参加方法&活動内容

DAREDEMO HEROオフィシャルホームページにて申込み可能です。
活動の内容の質を維持するために、各ツアー限定10名の募集となっているので早めの申込みがオススメです。

 

【1日体験スタディツアー】
一般料金2500ペソ(現地留学生1500ペソ)
基本的に第2、4土曜日に開催
オリエンテーション、自己紹介タイム、昼食づくり&昼食、子供たちとの交流、生徒宅訪問

 

【特別スタディツアー】
季節やイベントに合わせて不定期で開催されています。
例:クリスマスボランティア
12/21-25
費用39,800円(空港ピックアップ・活動費・移動費・寄付金・4泊3食込)
オリエンテーション・ソーシャルシティツアー・イベント準備・クリスマスボランティア(貧困地域の子供達にクリスマスプレゼント、クリスマスミールを届けます)

 

スタディツアーの他にもDAREDEMO HEROでは、大規模火災地区支援、ゴミ山支援、デイケアセンターのお手伝い、孤児院のお手伝い、学校交流プロジェクト、遊具施設の設置、ミールプログラム、歯科検診プロジェクト、家庭訪問など様々な活動を行っています。

※金額や日程は一例です

プルメリア

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プルメリアとは、2000年頃から活動を始めて、2007年に正式に設立された教育支援団体です。発展途上国には、金銭的な理由で教育を受けることが出来ない子供たちがたくさんいます。

セブ島に暮らす貧困家庭の子供達が学校に行ける様に、彼等が自立して社会に参加できる様に、現地では非政府組織のNGOとして、日本では特定非営利活動法人のNPOとして貧しい子供たちへ修学支援・教育支援を行っています。

参加方法&活動内容

プルメリアではスタディツアーのようなものは行っておりませんが、一般会員・里親会員・協賛会員という形で現地の子供たちの教育支援に携わることができます。
【一般会員】
現地NGO活動の協賛者として、一口月額1000円〜を奨学金として寄付をすることで、特定の里子を持たない支援者となります。事務局からは、活動報告を兼ねて半期に一度、会報や会計報告、奨学生からの手紙が届きます。
【里親会員】
一人の子供の支援を行う里子というシステムです。毎月里子(奨学生)への学費負担+彼らへの養成資金(最低一口月額3000円)を負担します。最低年2回里子からの手紙、成績報告が届きます。
里親がいない児童や学生達には一般会員からの支援や寄付でお世話をしている状況で、現在里親を探している子供は15名程います。

 

フィリピンのボランティアについてまとめ

フィリピンの貧困状況、ボランティア団体についていくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

フィリピンの中でもセブ島はリゾートのイメージが強いですが、依然として発展途上国かつ貧困問題が色濃く残っています。フィリピン留学の際にはボランティアやスタディツアーに参加し、貧困問題について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

留学中にボランティア活動をする場合は、ほとんどが語学学校のボランティアに参加する形となります。

ボランティア活動ができる語学学校は限られていますので、必ず学校選びの際に確認するようにしましょう!