数字と事例でわかる!フィリピン留学の治安のリアルと安全対策

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「フィリピン留学は治安が不安」と感じている方は多いかもしれません。

しかし実際は必要な知識と備えを持てば、安全に学び生活することが問題なく可能です。

このページでは、最新のデータや実際のトラブル事例、語学学校の対策などをもとに、フィリピン留学中の治安リスクとその対応策を詳しく解説します。

 

フィリピンの治安は本当に悪いの?数字で検証

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結論から言えば、フィリピンは日本と比較して明確に治安が悪い国です。

特に殺人や強盗といった重大犯罪の発生率は日本の数倍にのぼり、法制度の整備状況や警察の対応力にも差があります。

ただし留学生活を送るうえでの実際のリスクは、数字以上に「生活環境」と「行動習慣」によって大きく左右されます。

犯罪発生率・日本との比較

2023年のデータによると、フィリピンでは殺人が約4,200件(人口10万人あたり約3.8件)、強盗が約3,800件(約3.4件)発生しています。

一方、日本では殺人が約780件(同0.6件)、強盗が約2,600件(同2.1件)です。

この比較からもわかるように、フィリピンの殺人発生率は日本の約6倍、強盗は約1.5倍です。
さらに、検挙率や警察の信頼度、報告されない犯罪の多さなどを考慮すると実際の差はさらに広がっている可能性があります。

加えて武器所持に対する規制の緩さや経済的格差による犯罪動機の多さなど、構造的に治安リスクが高い要因が存在しています。

しかしながらそれらの凶悪な犯罪に留学生が巻き込まれることはほとんどありませんので、必要以上に怖がる必要はございません。

観光地・留学エリアの安全度

とはいえ留学生の多くが生活する語学学校では、警備員の24時間配置、寮のセキュリティ、監視カメラ、外出管理など、語学学校の治安対策は強化されています

日常生活での主なリスクは、スリ・置き引き・詐欺・ぼったくりタクシーなどの軽犯罪です。

日本のような「落とした財布が戻ってくる」環境は期待できないため、自衛意識は常に必要です。

重要なのは、「日本と同じ感覚で生活しないこと」。
基本的なリスク認識と行動の注意さえあれば、ほとんどの留学生が安全に生活し無事に帰国しています。

留学生の体験談に学ぶリアルな治安事情

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統計だけでは見えにくい「実際の危険」に関しては、現地での留学経験者の声が最も参考になります。

ここでは実際に遭遇したトラブルと、それをどう乗り越えたかの事例を紹介します。

実際に遭遇したトラブル例

  • セブ島:語学学校近くのショッピングモールで、スマホを机に置いたまま飲食中、目を離した隙に盗難(20代男性)
  • セブ島:Grabではない一般タクシーに乗車したところ、料金を不当に上乗せされた(20代学生)
  • マニラ:夜間に人気のない道を歩いていた際に、現地の若者に絡まれ財布を取られそうになった(30代女性)

 

これらは典型的な「注意していれば防げるトラブル」であり、留学生の多くが「油断していた」「現地の常識を知らなかった」と感じている点が共通しています。

対処して乗り越えたエピソード

一方で冷静な対応によってトラブルを最小限に抑えた例もあります。

 

  • 財布を盗まれたが、事前にカード類と現金を分けていたため被害を最小限に抑えられた(20代女性)
  • 夜間の外出時は必ず友人と2人以上で行動し、危険を回避(10代男性)

 

こうした体験談は事前の準備や基本的な行動習慣が、安全な留学生活を支えるという事実を物語っています。

治安対策に力を入れている語学学校の特徴

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語学学校側も治安面のサポート体制を強化しており、「安心して留学できる環境づくり」が重要な評価基準になっています。

ここでは、実際に行われているセキュリティ対策の一例を紹介します。

セキュリティ体制の具体例

  • 敷地・寮の出入り口に24時間常駐のガードマンを配置
  • 防犯カメラ・カードキーによる入退室管理
  • 外出時の門限・許可制(例:22時まで外出可能)
  • 新入生向けのオリエンテーションで「治安に関する注意事項」を徹底指導

 

フィリピンの多くの語学学校は、外部の人間が校内に入れないよう厳しい入場管理をしており、「寮にいれば基本的に安全」という安心感があります。

トラブル対応マニュアルの有無

万が一の際には、「学校がどのように対応してくれるか」が非常に重要です。

信頼できる学校では、以下のようなトラブル対応マニュアルが整備されています。

 

  • 病気・ケガ・盗難時の学校スタッフの同行支援
  • 警察や病院との連携体制(英語での通訳サポート)
  • 緊急連絡先の掲示、24時間対応のスタッフ常駐

 

学校選びの際には「治安面の対応はどうなっていますか?」と直接質問し、具体的なサポート体制を確認することをおすすめします。

留学生自身が気をつけるべき5つのポイント

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いくら学校の体制が整っていても、自分自身の注意が足りなければトラブルを完全に防ぐことはできません。

ここでは、すべての留学生に意識してほしい基本行動を5つにまとめました。

①時間帯・場所の選び方

夜間(特に20時以降)の単独外出は避け、明るく人通りのあるエリアを通るようにしましょう。

観光地や繁華街は、昼と夜とで雰囲気や治安が大きく変わることがあります。

外出はできるだけ日中に済ませ、初めて行く場所には複数人で向かうのが安心です。

②スマホ・財布など貴重品の管理法

スマホはポケットに入れず、バッグの中でも外ポケットには入れないのが鉄則です。

財布・パスポート・現金は分散管理し、ホテルや寮にはセキュリティボックスを活用しましょう。

また、万が一の紛失や盗難に備えてスマホの位置情報共有機能やクラウドバックアップも設定しておくと安心です。

③ 交通手段の選び方

移動にはGrab(配車アプリ)などの信頼できる交通手段を利用しましょう。

流しのタクシーはトラブルの原因になりやすく、メーターを使わない・料金をふっかけるなどの被害報告もあります。

④ 服装・持ち物に注意する

ブランドバッグや高価なアクセサリー、最新のスマートフォンなどを見せびらかすような行為は避けましょう。

現地ではそれが「裕福な外国人」として狙われる原因になることがあります。

服装はカジュアルで目立たず、リュックやショルダーバッグは前にかけるなどの意識も大切です。

⑤緊急時の行動ルールを把握しておく

盗難・体調不良・トラブルなどが起きたときに、すぐに相談できる体制があるかを事前に確認しておきましょう。

滞在先のスタッフ、語学学校の緊急連絡先、日本大使館・領事館の連絡先はスマホに登録し、紙でも控えておくと安心です。

また困ったときに助けを求めやすいよう、日常会話レベルの英語力を少しでも身につけておくと心強いです。

まとめ|過度に怖がらず、情報と準備で安心を

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フィリピンの治安は日本と同じ感覚で行動してしまうとリスクがありますが、事前に情報を得て準備すれば、問題なく安全な留学生活を送ることができます。

現地のルールや文化を尊重し、危険な行動を避けること。

信頼できる語学学校を選び、万が一の対処法を知っておくこと。

そして、日常の中で常に「油断しない姿勢」を持つこと。

それらすべてが、留学の成功と安全を支えてくれます。

ファーストイングリッシュでは、安心・安全な留学環境づくりを徹底サポートしています。

不安な点はいつでもお気軽にご相談ください。