「フィリピンとマレーシア、どちらに留学すべきか迷っている」という方は少なくありません。
どちらもアジア圏に位置し、日本からのアクセスが良く英語圏留学先として注目されています。
日本人に限らず、韓国人や台湾人などのアジア圏の留学生が多い点も共通しています。
一方でそれぞれの国には教育スタイルや生活環境に明確な違いがあり、自分の目的や英語力、価値観に合った選択をすることが、満足度の高い留学につながります。
このページでは、「目的別」に視点を置き、両国の特徴や留学スタイルの違いを丁寧に比較。
これから留学を検討している方が、自信を持って選べるような情報をお届けします。
Contents
フィリピン留学とマレーシア留学、それぞれの基本情報
まずはそれぞれの国の語学留学の概要を見ていきましょう。
どちらの国も英語学習に適した環境が整っていますが、そのアプローチや文化的背景には違いがあります。
フィリピン留学の特徴
フィリピン留学の最大の特長は「マンツーマン授業が主体」であることです。
フィリピン留学では一般的に1日4〜8コマ程度の個別授業が提供され、自分のレベルやニーズに合わせたカスタマイズ学習が可能です。
授業は会話中心で、初心者でも無理なくスタートできます。
特に「英語を話すこと」に自信がない方にとって、1対1でたっぷり練習できる環境は最短で成果を出せる大きな魅力となります。
また語学学校の多くは学生寮を併設しており、食事・掃除・洗濯などの生活サポートが整っているため、学習に集中しやすい環境が整っています。
学費・滞在費・食費がセットになったパッケージプランが一般的で、費用の見通しも立てやすい点も留学初心者には安心です。
マレーシア留学の特徴
マレーシアは、イスラム系・中華系・インド系など、多民族国家として知られており、多文化共生の中で生活することができます。
英語は公用語の一つとして広く使用されており、教育レベルも東南アジアの中では高水準です。
語学学校ではグループレッスンが中心で、講師1人に対して8〜15名程度の生徒が在籍するクラスが一般的です。
そのためある程度の英語力がある人向けの学習環境となっており、会話機会の少なさから初心者にはやや不向きなケースも見受けられます。
滞在スタイルはコンドミニアムやアパートメントでの生活が主で、自炊や外食を組み合わせながら生活する自由度の高いスタイル。
都市部の交通インフラやショッピング環境も整っており、「海外生活を楽しみながら学びたい」という人には非常に魅力的な留学先です。
目的別に比較!どっちが自分に合う?
留学の目的は人それぞれです。
英語力を一気に高めたい人、子どもと一緒に経験したい人、できるだけ費用を抑えたい人、国際感覚を磨きたい人など、ここでは代表的な目的ごとにどちらの国がよりマッチするかを比較します。
短期集中で英語力を伸ばしたい人
「時間がないけれど英語力を上げたい」「1カ月で実力をつけたい」といった短期集中型のニーズには、フィリピン留学が非常に効果的です。
理由はシンプルで、圧倒的な授業量とマンツーマンによる密度の高い学習が可能だからです。
英語を話す機会が多く、個別にフィードバックを受けられる環境は他国のグループレッスンにはない強みです。
特にスピーキング・発音・語彙など、個々の課題にピンポイントで対応できるため、1カ月の短期でも効果を実感しやすい傾向があります。
一方、マレーシア留学では短期集中よりも「中長期的な成長」を視野に入れるケースが多く、初心者には授業のテンポや内容が難しく感じられることがあります。
もちろん中級者以上には良い刺激になりますが、短期決戦型の英語力アップにはフィリピンの方が適していると言えます。
親子留学をしたい人
子どもの英語教育と、親自身の学び直しを兼ねた「親子留学」は近年ますます人気を集めています。
フィリピンもマレーシアも、親子での受け入れ体制が整いつつあり多くの語学学校が家族連れに対応しています。
フィリピンの場合、学校併設の学生寮やファミリールームが用意されており、親子ともに学校内で生活することが可能です。
特に小さなお子さん連れの場合、食事・掃除・洗濯の手間が省ける全寮制の環境は、大きな安心材料になります。
授業も親子それぞれのレベルに合わせてカスタマイズできるため、効率的に英語を学ぶことができます。
一方、マレーシアの親子留学は都市型で、アパートやコンドミニアムに滞在しながら、親と子がそれぞれ異なる教育機関に通うスタイルが主流です。
生活の自由度は高い一方で、日常的な自炊や買い物、移動などを自力でこなす必要があるため、親の生活スキルや英語力もある程度求められます。
教育環境としては優れていますが、準備の手間はフィリピンよりも多くなる傾向があります。
低予算で長期留学をしたい人
予算面を重視する方にとって、アジア留学の最大の魅力は「欧米よりも圧倒的に安いコスト」で学べることです。
特にフィリピン留学は、授業・宿泊・食事・生活サポートがセットになったパッケージが主流で、1カ月あたり15〜30万円程度で滞在・学習のすべてをまかなうことができます。
一方、マレーシア留学は月額25〜40万円程度とやや割高ですが、その分より自由で洗練された生活スタイルを楽しめる傾向にあります。
語学学校によっては学費が抑えられているものの、コンドミニアムの家賃、食費、交通費などが別途かかるため全体の費用は高くなりがちです。
長期で滞在する場合、コストの差はトータルで大きな影響を及ぼすため、留学の目的が「とにかく英語力を上げたい」「できるだけ長く滞在したい」という方には、コストパフォーマンスに優れたフィリピン留学が有利です。
英語+多文化体験をしたい人
「英語だけでなく、異文化体験や国際的な視野を広げたい」と考える方には、マレーシア留学がとても魅力的です。
マレーシアは多民族国家であり、イスラム系、華人系、インド系などが共存する社会構造を持ち、街中にはさまざまな宗教施設、文化イベント、多言語の看板などが見られます。
授業も多国籍なクラスメートとの交流が前提であり、自然と異文化コミュニケーション能力が養われます。
実践的な英語運用力に加え、「文化の違いを理解し尊重する力」も同時に育まれる点が大きなメリットです。
一方、フィリピンでは「人との距離が近い」文化が根付いており、先生やスタッフ、現地の人々がとてもフレンドリーです。
文化的な多様性はマレーシアほどではないものの、親しみやすさのある人間関係の中で英語を通じて心の交流を体験できる点は見逃せません。
各項目で比較!費用・環境・治安・食事・制度の違い
ここからは具体的な生活面や制度に関する要素を比較していきます。
どの国を選ぶかは、単に「英語を学べるか」だけでなく、生活のしやすさや安心感、制度の違いも重要な判断材料となります。
学費と滞在費
フィリピンの語学学校は、授業・寮・食事がすべてセットになった「オールインクルーシブ」形式が基本で、1カ月の総費用は15〜30万円程度です。
追加費用はビザ延長代や教材費、週末のアクティビティ代などが中心で、事前に全体予算が立てやすい点が特長です。
マレーシアは学校によって学費が異なりますが、コンドミニアムの家賃、食費、交通費が別途発生します。
生活の自由度が高い分、支出コントロールが求められ、1カ月あたり25〜40万円が平均的です。
治安と生活のしやすさ
フィリピンは学校周辺の治安対策がしっかりしており、語学学校が24時間警備や送迎サービスを整備しているケースが多く、安全に配慮された生活が可能です。
ただし、地域によってはスリや置き引きに注意が必要です。
マレーシアは全体として比較的治安が良く、日本人にとっても住みやすい国です。
都市インフラが整っており、電車やタクシーなどの公共交通機関も便利で英語も通じやすいため、生活に困ることは少ないでしょう。
英語の通じやすさと授業の質
フィリピンでは、英語が第二公用語として教育・ビジネス・政府機関などで日常的に使用されています。
教師の多くは英語教育の資格を持ち、マンツーマンで丁寧に指導してくれるため特に初級者にとって非常に心強い環境です。
マレーシアも英語の使用率は高く、都市部では多くの人が英語でコミュニケーションを取ります。
ただし、学校によっては教師のアクセントが強かったり、授業が全体的に中級者以上向けであることもあるため学校選びが重要になります。
食文化と生活コスト
フィリピンは米を主食とした料理が多く、日本人にも馴染みやすい味付けが多いのが特長です。
学校で提供される食事は日本食や韓国料理も含まれており、留学生の食生活に配慮されています。
マレーシアではマレー料理、中華料理、インド料理など多様な食文化が楽しめますが、香辛料や油の使用が多いため好みが分かれることもあります。
自炊や外食の選択肢が豊富で、外食でも1食300〜700円程度で済むため、節約も可能です。
こんな人にはフィリピン!こんな人にはマレーシア!
最終的には自分の性格や目的、生活スタイルにどちらの国が合っているかを見極めることが大切です。
以下の特徴を参考に、自分のタイプに合った留学先を選びましょう。
比較項目 | フィリピン留学 | マレーシア留学 |
---|---|---|
授業スタイル | マンツーマン授業が主流 初心者にも優しい個別指導 |
グループ授業が主流 中級者以上に適した内容 |
費用の目安(月額) | 約 15〜30万円 (授業料+寮+食費込み) |
約 25〜40万円 (授業料・家賃・生活費を含む) |
滞在スタイル | 学生寮・食事付きが基本 | コンドミニアム・自由な生活 |
英語の通じやすさ | 公用語として広く使用、教師も流暢 | 都市部では英語が一般的に通じるが、発音はやや多様 |
治安 | 学校内は安全対策が徹底、送迎あり | 全体的に治安良好、都市部の軽犯罪に注意 |
文化・多様性 | フレンドリーで温かい国民性 | 多民族国家で国際色豊か、異文化体験に適している |
食文化 | 日本食・韓国料理なども多く、食事提供あり | ローカル料理が豊富(マレー、中華、インド系) |
向いている人のタイプ | 初心者、短期集中、費用重視、サポート重視 | 中級者以上、自由な生活を楽しみたい人、多文化志向 |
フィリピンが向いている人の特徴
- 英語初心者で、1対1の丁寧な指導を受けたい人
- 短期間で成果を出したい人
- 手厚い生活サポート付きで安心したい人
- 費用を抑えて留学したい人
- まずはアジアでの留学を試したい人
マレーシアが向いている人の特徴
- 英語中級者以上で、多文化環境を楽しみたい人
- 自由な生活スタイルを重視する人
- 都市部の快適な環境で生活したい人
- 将来、英語圏の大学進学や就職を目指す人
まとめ
フィリピンとマレーシア、それぞれに留学先としての魅力がありどちらが優れているというよりは「どちらが自分に合っているか」がポイントになります。
どちらの国も日本人・韓国人・台湾人などアジア人留学生が多く、異国で孤独を感じにくい環境が整っています。
フィリピンは英語初心者や短期集中型の学習に最適で、費用対効果が非常に高い留学先です。一方で、マレーシアは中長期的に英語+多文化体験を得たい人、自由な生活を楽しみたい人におすすめの国です。
ぜひご自身の目的や価値観に合わせて、最適な留学先を選んでください。
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