「3ヶ月のフィリピン留学で本当に話せるようになるの?」と不安に思う方は多いでしょう。
しかし、フィリピン留学の最大の魅力は“短期集中”による成果の見えやすさです。1日8時間の授業に2時間の自習を加えると、12週間で約720時間の学習時間を確保できます。
これは国内英会話教室で週1回1時間通うより、はるかに濃密な英語体験です。
今回のブログでは、英語力別に12週間で得られる成果や効果的な取り組み方を詳しく解説します。
Contents
英語力ゼロからのスタート|12週間でここまで話せるようになる!
「英語にまったく自信がない」「中学英語もわからない…」そんな方でも、フィリピン留学では12週間という期間で日常生活に必要な簡単な英会話力を身につけることが可能です。
英語を“勉強する”から“使う”に切り替えることで、短期間でも大きな成果を実感できます。
ここでは、4週ごとにどのような成長が期待できるか具体的にご紹介します。
Week 1〜4:音に慣れ、自己紹介ができるようになる
最初の4週間はまさに“英語のシャワー”を浴びる期間です。
最初は先生の英語が速く感じられ、「何を言っているのか全くわからない…」という戸惑いが多くの人にあります。
しかし毎日繰り返される会話練習やリスニングによって、徐々に耳が慣れていきます。
授業ではまず、「What’s your name?」「Where are you from?」といった基本のやりとりからスタート。自分の名前・出身地・年齢・趣味などを答えるトレーニングを通じて、初対面の相手と会話を始めるための“自己紹介スクリプト”が完成します。
買い物・レストランでの簡単なやりとりも、定型表現を繰り返すことで口に出せるようになります。
Week 5〜8:会話のパターンが定着し、やりとりが楽になる
2ヶ月目に入ると授業の中で習ったフレーズが少しずつ出てくるようになります。
たとえば「I want to…」「Can I…」「Because…」など、簡単な構文を使って自分の意思や理由を伝える練習が進みます。単語の羅列から“英文らしい文”へとステップアップし、自信もついてきます。
また先生の質問にも「Yes」や「No」だけでなく、「Yes, I do.」「No, I don’t like it because…」など、ワンランク上の返答ができるようになります。
この時期に“英語で話すこと=楽しい”という感覚を持てるかどうかが、学習を継続するモチベーションにも大きく影響します。
Week 9〜12:簡単な日常英会話を自然にこなせるようになる
最終月に入ると英語が“特別な言語”ではなく“伝えるためのツール”として使える感覚に変わってきます。
これまで繰り返してきた表現が自然と口をついて出るようになり、たとえばレストランで「Can I get this without onions?」と要望を伝えたり、タクシーで「Please stop at the next corner.」と言えたりと、リアルな場面での応用力が身についてきます。
さらに授業中のフリートークでは先生に質問をしたり、自分の体験を少しずつ簡単な話しをしたりできるようになります。完璧な文法でなくても、自分の言葉で“伝わる英語”を使えることが何よりの成果です。12週間の終盤には、「もっと話したい」「もっと知りたい」と自然に思えるようになっている自分に気づくはずです。
成果の目安
- CEFR:A1前半 → A2前半
- TOEIC:200点台 → 400点前後
- 自分の意思をシンプルな英語で伝える力が育つ
英語力ゼロからの変化を見える化|Before / After 比較
以下の表では、「英語が話せなかった状態」から「12週間後」にどのように変化するかをスキル別にまとめています。英語初心者の方が、自分の成長をイメージしやすくなります。
スキル項目 | Before(渡航前) | After(12週間後) |
---|---|---|
あいさつ | 人前で英語を話すのに緊張し、また単語もわからず発声できない | 笑顔で「Hello」「How are you?」が自然に言える |
自己紹介 | 名前・出身すらスムーズに言えない | 趣味・職業・家族構成まで伝えられる |
リスニング | 何を言っているかが全くわからない | 基本的な質問や返答が聞き取れるようになる |
スピーキング | Yes / Noのみ。単語の羅列 | 「I think…」「Because…」などで理由を添えて話せる |
質問への返答 | 聞き返されるとパニックになる | 少し考えながらも、簡単な文章で返答できる |
英語での買い物 | レジでのやりとりに不安がある | 金額・サイズ・色などを英語で確認できる |
意思表示 | 「わからない」「できない」が言えず黙ってしまう | 「Can you say that again?」「I don’t understand.」が使える |
中学英語がある人なら?12週間でグッと差がつく理由
「英語は中学までやったけど、実際には話せない…」という方は、フィリピン留学で特に伸びやすい層です。
すでに文法や基本単語が頭の中に蓄積されている状態なので、それらを“知っている”から“使える”へと変換するフェーズに集中できるからです。
授業では既習の知識を実際の会話の中で繰り返し使うことで、驚くほど早く英語が口から出るようになっていきます。
Week 1〜4:文法の復習と聞き取り力がアップ
最初の4週間は既習の中学文法を「実際に口に出して使う」ことにフォーカスします。
現在形、疑問文、命令形などこれまで“ノートに書いて覚えた英語”を、今度は“話すための英語”として再習得していきます。
また先生が話すナチュラルスピードの英語に最初は戸惑いがちですが、4週間もすれば徐々に耳が慣れてきます。シャドーイングやディクテーションといったトレーニングを通じて、リスニング力も格段にアップ。先生の質問にすぐに反応できるようになると、会話のテンポがつかめてくるため「聞ける自信」と「返せる自信」が同時に身につきます。
Week 5〜8:質問応答や理由説明がスムーズに
この段階になると英語を“暗記するもの”ではなく、“組み立てて伝えるもの”として使い始めるように徐々になります。
たとえば「Why did you choose this school?」という質問に対して、「Because I wanted to study intensively.」のように、主語+動詞+理由の形で返せるようになります。
さらに接続詞(and / but / because)を活用して複文で話せるようになり、自分の考えや経験をより豊かに表現できるように。過去形・現在進行形・未来表現なども使い分けられるようになり、話す内容の幅が一気に広がっていきます。
授業中の会話はもちろん、休憩時間や食事中のちょっとした会話にも積極的に英語を使うようになってくる時期です。
Week 9〜12:日常会話を楽しみ、英語での雑談にも自信
最終段階では英語でのフリートークが“勉強”ではなく“コミュニケーション”として楽しめるようになります。
授業中に好きな映画について話したり、自分の国の文化について説明したりとトピックが広がっていきます。質問する力(Do you know…? / What do you think about…?)も強化されるため、一方的な会話から“対話”へと進化していきます。
また、マンツーマンだけでなく他国の生徒との交流も活発にできるようになり、ルームメイトや食堂での雑談も英語でできるようになります。英語に対する恐怖感がなくなり「多少間違っても伝わる」という実感が持てるようになることが、大きな自信となって卒業後の継続学習にもつながります。
成果の目安
- CEFR:A2中盤 → B1前半
- TOEIC:400点台 → 600点台
- 英語で話しかけることに抵抗がなくなる
中学英語レベルの人が12週間でどれくらい伸びる?Before / After 比較
ある程度英語の基礎がある方でも、「話す」「聞く」力に自信がないというケースは多く見られます。以下の比較表では、中学英語レベルからスタートした方が12週間でどのような成長を遂げるかを、具体的な場面ごとにまとめました。
スキル・場面 | Before(渡航前) | After(12週間後) |
---|---|---|
自己紹介 | 暗記したフレーズをゆっくり読み上げる | 趣味・仕事・最近の出来事を自分の言葉で話せる |
質問への応答 | 「Yes」か「No」止まり。沈黙することも | 「Yes, because…」「I’m not sure, but I think…」と自然に答えられる |
フリートーク | 簡単な単語や文法でしか話せず話題が続かない | 趣味・旅行・文化の話題などを交えて5分以上会話が続く |
文法運用 | 単文しか作れず、時制も不安定 | 過去形・現在進行形・助動詞などを使って意見を述べられる |
表現の幅 | 単語や構文の引き出しが少なく言い換えができない | 言い回しを変えながら、同じ意味を複数の方法で伝えられる |
英語への心理的抵抗 | 話す前に「間違えたらどうしよう」と不安になる | 「間違えても伝えられる」と感じ、積極的に話せるように |
留学中の過ごし方を知ろう|1日のモデルスケジュール
「1日10時間の学習って実際どんな感じ?」「授業と自習のバランスはどう取るの?」そんな不安を持つ方のために、フィリピン留学における平均的な1日の流れを紹介します。
学校によって差はありますが、多くの語学学校では効率的なスケジュールと生活習慣が構築されており、英語漬けの環境で自然に力を伸ばせるよう設計されています。
※モデルケースとお考えください※
朝(7:00〜8:30)|朝食とウォームアップタイム
1日のスタートは校内の食堂での朝食から始まります。
和洋折衷の軽食スタイルで提供されることが多く、朝食をとりながらその日のスケジュールや予習項目を確認する時間として活用している生徒も多く見られます。
語彙カードで単語チェックをしたり、英語日記を読み返すなど静かな自己準備タイムとして過ごすのが定番です。
授業(9:00〜17:00)|集中力を保つバランス型カリキュラム
1日6〜8コマ、1コマ45〜50分程度でマンツーマンを中心にグループ授業も組み込まれます。発音・語彙・文法・リスニング・スピーキングがバランスよく構成されており、レベルや目的に応じて内容が最適化されるのが特徴です。
授業の合間には10分ほどの休憩もあり、コーヒーや軽食をとってリフレッシュできます。
夕方〜夜(17:00〜20:00)|復習と自己学習、そして夕食
授業後は学んだ内容の復習に取り組む生徒が多く、特に単語学習・音読・シャドーイング・英語日記などアウトプット系の自習が推奨されます。
英語日記は翌日のマンツーマン授業で先生に添削してもらえる学校もあり、毎日の成長実感につながります。
18時以降には夕食が提供され、他の留学生と英語で交流しながらの食事は貴重な会話実践の場となります。
就寝前(20:00〜22:00)|リラックスしながら英語に触れる
自習後の時間は自由時間。映画やYouTube、英語アプリなどを使って耳を慣らしつつリラックスする方が多いです。
ルームメイトと英語で会話をしたり、明日の授業に備えて軽く復習したりとオンとオフを上手に切り替えるのも継続のコツです。
よくある失敗パターンとその回避法
「英語漬けの生活をすれば自然と話せるようになるはず」と思っていても、実際には思ったより成果が出なかった…という人も。
フィリピン留学では過ごし方次第で成果に大きな差が出ます。
ここではこれまでの留学生が実際に経験した失敗例と、それをどう防ぐかの具体策を紹介します。
1. 自習を怠ってしまう
授業後に復習をしないまま寝てしまったり、週末を丸ごと遊びに使ってしまうなど「自習の習慣が続かない」というケースは少なくありません。
授業で得た知識は、24時間以内に復習しなければ定着率が大きく下がると言われています。
回避するには毎日決まった時間に復習する“自習ルーティン”を作ること。
おすすめは「寝る前30分だけ音読」など、短時間でも継続できる方法です。
2. 発言を恐れて話さない
「間違えたら恥ずかしい」「文法が変だったらどうしよう」と思って、先生の質問にうまく答えられないまま沈黙してしまうパターンもよくあります。
しかしフィリピン留学の魅力は“間違えてもOK”な環境です。先生たちは初心者対応にも慣れており、正しい表現に優しく言い換えてくれるため安心して話すことができます。
「3回間違えると覚える」くらいの気持ちで、思い切って口に出すことがスピーキング上達の第一歩です。
3. 生活に疲れてモチベーションが切れる
慣れない食事・天候・人間関係など、文化の違いによる小さなストレスが積み重なると、気づかぬうちにやる気を失ってしまうこともあります。
現地生活を快適にするには、週に1度は日本食を食べに行く、現地のカフェで息抜きする、オンラインで家族や友人と話すなど、自分なりのリフレッシュ習慣を持つことが効果的です。
精神的な安定が、英語学習の持続力にもつながります。
本格的な会話力を目指すなら24週間が理想?
「12週間でどれくらい英語が話せるようになるのか?」という問いは、留学を検討する多くの方が気にするポイントです。
この期間で得られる成果は、現在の英語力や学習習慣、日々の取り組み方によって変わってきますが、確実に英語力の向上が期待できます。
しかし「英語でディスカッションがしたい」「プレゼンができるようになりたい」「海外就職に備えたい」といった高度な英語力を目指す場合、12週間ではやや物足りないと感じる場面もあるかもしれません。そういった実践的な英語力を確実に身につけたい方にとっては、24週間(約6ヶ月)以上の学習期間を確保し段階的にレベルアップしていくことが現実的な選択となります。
もちろんどこまでのレベルを求めるかによって必要な期間は変わりますが、もしあなたが「英語で自分の意見をしっかり伝えられるようになりたい」と考えているのであれば、24週間という期間は決して長すぎるものではありません。
むしろそれくらいの時間をしっかりかけて取り組むことが、英語を自分のものにするための最短ルートだと言えるでしょう。
まとめ|12週間でも英語は話せるようになる!大切なのは継続と環境
フィリピン留学は、「短期間で結果を出したい人」に最適な選択肢です。
英語ゼロの方でも、簡単な日常会話の基礎を築くことができ、中学英語レベルの方なら英語を日常英会話ができるように変えていくことができます。
英会話の習得は一生のスキルにつながります。
ファーストイングリッシュでは、あなたの現在地に合った学校選びから出発前の準備まで無料でサポートしています。
迷ったらまずはカウンセリングへご相談ください。